
相模ライフ株式会社 一級塗装技能士:藤原
一級技能士とは
技能検定
技能士とは厚生労働省が所管し、中央職業能力開発協会に委託された技能士検定に合格すると与えられる国家資格です。
塗装技能士は、塗装に関する技能を認定する国家資格。木工塗装作業、建築塗装作業、金属塗装作業、噴霧塗装作業、鋼橋塗装作業に区分されています。
このサイトでは建築塗装技能士のことを指します。
技能検定では実技試験と学科試験を行い、その二つに合格しなければなりません。
基本的に1級/2級/3級と区分があり、等級によって難易度が異なります。また、1級と2級には受験資格があり学歴や実務経験が問われます。
試験内容はあまり実用的(普段行うような塗り替え工事)ではないので、試験に備えた練習と勉強が必要になってきます。資格を持っていなくても塗装業を営むことは出来ますが、技術や知識を深く追求していくという面ではとても重要な資格であると思います。
合格率は1級試験の場合およそ50%程度です。
受験者の半分は受かるという試験ではありますが、そもそもの受験資格が実務経験7年以上というものなので、ほぼベテランしかいない受験者の半数が落ちるというのは簡単とは言えない資格なのではないでしょうか。
技能士検定を受けるためには
1級
・7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験
※学歴により必要な実務経験年数が異なる
2級
・実務経験2年以上、または3級合格者
※学歴により実務経験が不要になる
3級
・不問
試験内容
1級/2級
学科試験
・塗装一般
・材料
・色彩
・関係法規
・安全衛生
・選択科目
・木工塗装法
・建築塗装法
・金属塗装法
・鋼橋塗装法
・噴霧塗装法
実技試験
・選択科目
・木工塗装作業
・建築塗装作業
・金属塗装作業
・鋼橋塗装作業
・噴霧塗装作業
3級
学科試験
・塗装一般
・材料
・安全衛生
・選択科目
・木工塗装法
・金属塗装法
実技試験
・選択科目
・木工塗装作業
・金属塗装作業
私が受験した年の学科テストの問題の中で[問.漆の希釈材を答えよ]という問題がありました。
恥ずかしながら漆というのはお椀などに使うものだと思っていたもので、まさか建築塗装で出てくるとは思わず試験中に衝撃を受けたのを今でも覚えています。知識として役に立つかは別として職人としては知っていたいものですよね。
ちなみに希釈材はテレピン油なんだそうです。
必要性
事業を営むといった面では必要ありません。
無資格だから必ずしも腕が悪い、資格があるから必ずしもいい仕事をするという訳では無いかもしれませんが技術や知識、経験の証明になる資格であることは事実です。
施主様に安心感や頼りがいを感じて頂くといったところに関しても大切なポイントだと思います。
職業訓練指導員免許を取得する際に必要となる48時間講習の受講資格でもあるため、指導員を目指す者にはほぼ必要不可欠となってくると思います。
工事を依頼する会社がただの営業会社なのか、本当に自社で施工を行っている業者なのかの判断基準にもなります。
残念ながらリフォーム業界では施工能力が無いため、全て下請け業者に丸投げしてマージンだけを抜くといった業者も存在します。
そういった業者の中にも抜かりのない工事をする意識の高い業者もいますがかなり少数であるのが現実です。
実務経験が必要なこの資格を代表者が持っているか、というのは格段に間違いを減らせる判断基準になると思います。
技能士の種類
建設業に関わる職種だけでもこれだけの数があります。
ここまで細かく分類されているということがひとつひとつの仕事の奥深さを物語っていますね。
広告美術仕上げ技能士 | 石材施工技能士 | とび技能士 | ブロック建築技能士 |
型枠施工技能士 | 樹脂接着剤注入施工技能士 | サッシ施工技能士 | ガラス施工技能士 |
さく井技能士 | 建築大工技能士 | 左官技能士 | エーエルシーパネル施工技能士 |
鉄筋施工技能士 | 内装仕上げ施工技能士 | 自動ドア施工技能士 | ウェルポイント施工技能士 |
建築板金技能士 | 枠組壁建築技能士 | 築炉技能士 | タイル張り技能士 |
コンクリート圧送施工技能士 | 熱絶縁施工技能士 | 厨房設備施工技能士 | 塗装技能士 |
冷凍空気調和機器施工技能士 | かわらぶき技能士 | 造園技能士 | 配管技能士 |
防水施工技能士 | カーテンウォール施工技能士 | バルコニー施工技能士 | 路面標示施工技能士 |