最近流行りのバイオ洗浄。果たして本当に意味があるのでしょうか?この記事では私の意見も交えつつ解説していきます。
結論、意味はあると思いますが施工方法に疑問があります。


相模ライフ株式会社 一級塗装技能士:藤原

バイオ洗浄とは?

バイオ洗浄とは、薬品を使った洗浄のことで、薬品は『バイオ洗浄剤』などと呼ばれています。

一言で外壁の汚れと言っても原因となるものは一つでは無く、排気ガス・砂・雨染み・泥・カビコケなど様々な種類があります。
その中でもカビコケといった類の汚れに効果を発揮します。

通常の洗浄では、高い水圧で水道水を噴射することにより表面の汚れを落としていきますが、昨今のバイオ洗浄はまず高圧洗浄で家全体を濡らし、バイオ洗浄剤を希釈した水を高圧洗浄機にて塗布します。
その後30分から一時間ほど薬剤を浸透させ、カビやコケが浮いたら、高圧洗浄機を用いた通常通りの手順で全体を洗い流すという工法になります。

 

バイオ洗浄に意味はあります…でも?

薬剤を使っての洗浄が一般に知られてきたのがここ最近なので、新しい工法の様に思えますが実はそうではありません。

高圧洗浄のみで問題ない場合が大半ですが、サイディングのクリヤー塗装などの場合に用いられて来ました。

下地の痛みや汚れがそのまま出てしまうクリヤー塗装では、薬剤を使用した方がキレイにコケや汚れが落ち、圧に任せて力ずくで洗浄する訳ではないので、外壁に怪我をさせる事も少ないです。

 

従来の方法と現在流行りの方法の一番の違いは、施工方法にあります。

従来は薬剤をローラーで塗布した後、高圧洗浄を行うというやり方でした。

しかし現在では、高圧洗浄機が吸い上げる水に薬剤を混ぜ、高圧洗浄を行うといったやり方が主流になっています。

私はこの施工方法にはすこし問題があるように思えます。

1、ロスが多過ぎる

洗浄には大量の水を使います。それと同じで高圧洗浄機で薬剤を塗布するのは、ローラーで塗布するのとは比べものにならないくらいのロスが生まれます。

2、飛散が激し過ぎる

高圧洗浄の様子をYouTubeなどで見てもらえると分かりますが、高圧洗浄は激しく水しぶきが発生します。もちろん問題の無い薬剤を使用していますが、ご近所様の気分は良いものでは無いと思います。

3、希釈率は正確なのか?

大きなバケツの中に薬剤を入れて行うので薄め過ぎた薬剤を使用している可能性もあります。

 

ざっとこういった問題点が浮かびます。

時間短縮や効率化といった面でもエアレスなどの塗装機やポンプ式の噴霧等を使うべきだと思うのですが

 

そもそも薬品は安全なの?

タイル洗い用の薬品のサンポール等とは違い、の多くのバイオ洗浄剤の主原料は植物性であり、洗浄効果とともに高い安全性を売りにしています。

果実や植物に殺菌作用がある、というのも珍しくはありません。
このような植物性由来の成分を主として、カビ・コケなどの汚れを分解する機能を持っています。

よほど間違えた使い方をしない限り、人体・環境への影響は少なく、安全であるといえますが、ご近所の方はそうとは知りません。
洗浄材の中には泡立つ種類のものもあります。もし隣から泡が飛んで来たら驚かせてしまいますので、安全だからと注意を怠らず、トラブルの無いような工事が理想ですよね。

バイオ洗浄の費用は高い?

バイオ洗浄の費用は、通常の洗浄作業のおよそ二倍ほどになります。
必要のない状態なのにバイオ洗浄を行うことで、本来の予算をオーバーしてしまっては良い工事とは言えません。
必要か不必要化か、正しい判断をしてくれる業者に相談してみましょう。

まとめ

バイオ洗浄は、カビ・コケの除去を目的としています。

洗浄費用が二倍ほどに上がってしまいますが、住宅に著しいカビ・コケがあるのなら検討するのもアリだと思います。反面、今までの前例を鑑みてほとんどのお家で必要がないようにも思えます。
本当に必要なのかどうかを正しく判断して、価格、内容ともに納得のいく工事にしましょう。

「流行っているから良い」「オススメされたから良い」と鵜呑みにするのでは無く、自分でしっかりと考えていく事が、品質的にも金額的にも失敗しない塗装工事に繋がります。

 

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